水害・土砂災害から家族を守る!

夏から秋にかけて毎年のように大雨による水害や土砂災害が発生しています。大雨による水害や土砂災害は、地震とは違ってある程度発生時期の予想ができます。早めに対応していれば被害を最小限に抑えられます。大切な家族を守るために、そして後悔しないためにも水害や土砂災害への防災意識を高めましょう。

水害の予測のために必要な情報は?


国土交通省ハザードマップポータルサイト

水害や土砂災害に備えるために必要な情報は、以下の3つです。ぜひ覚えておいてください。

(1)ハザードマップ(自分の住んでいる地域で起こりやすい災害を確認)
(2)大雨警報の早期注意情報(雨が降る予想の前に確認)
(3)土砂災害・浸水害・洪水害の危険度分布(避難のタイミングの判断)

1つずつ解説していきます。

ハザードマップ

最初に確認してほしいのがハザードマップです。国土交通省が運営しているハザードマップポータルサイトが見やすくてお薦めです。

住んでいる自治体を入力し、「土砂災害」「洪水」をチェックしてください。地域に色が付いていれば、土砂災害や洪水による災害の危険性がある地域ということになります。

ここで注意してほしいのが、土砂災害や水害のエリアから外れていても水害のリスクが0ではない点です。小さな側溝の水があふれたり、マンホールから水が噴き出して道路が川のようになったりするなど、大雨は想定外の災害を発生させることがあります。

どこでも災害は起こる可能性があることを念頭におきつつ、ハザードマップで自分の住んでいる地域の災害リスクを知っておきましょう。

参照:国土交通省「ハザードマップポータルサイト ~身のまわりの災害リスクを調べる~」

大雨警報の早期注意情報

週間予報に「雨」がある場合、警報の「早期注意情報」から災害の可能性を知ることができます。

早期注意情報とは、5日先までの警報級の現象がわかる情報で、「中」や「高」が表示されている時間や日にちには、警報が発令される現象が予想されています。ここで大雨警報が発令される可能性をチェックできます。水害・土砂災害の発生前や発生時にはほぼ「大雨警報」が発令されています。つまり早期注意情報で大雨警報チェックをすることで、水害・土砂災害が起こる可能性がわかるのです。

大雨の警報級の可能性が「中」もしくは「高」になっていたら、災害に備える準備をすぐに始めてください。

参照:気象庁「気象警報・注意報」

土砂災害・浸水害・洪水害の危険度分布

最後に、気象庁のホームページの危険度分布について紹介します。土砂災害・浸水害・洪水の危険度分布を示す情報があります。危険度は最も危険レベルを示す「黒」以下、「紫」「赤」「黄」「白」までわかれています。

避難開始の1つの目安は、「警戒」を表す赤色です。でも、避難所へ移動するのに時間がかかる場合、あるいは高齢者や小さな子どもがいたり、身の危険を感じたりするなどの場合は、「注意」を表す黄色でも自主的に避難を始めてください。

大雨・洪水注意報や警報が発令されたら、土砂災害・浸水害・洪水の危険度分布を細かくチェックして、いつ避難するのが妥当かを判断するのに役立ててください。

参照:気象庁「洪水警報の危険度分布」

夜間は特に早めの行動を!水害が起こる前の準備と注意点は?

夜間について補足しておきます。夜に大雨が予想されている場合は、警報が発令されていなくても明るいうちに避難することをお勧めします。

夜の避難は視界が悪い上、大雨によって周囲の音も聞こえにくくなります。足元が見えずに転倒したり土砂災害の発生に気づくのが遅れたりするなど、被災のリスクを高めます。
夜間避難を検討する場合は、避難中の被災リスクも十分に考えた上での判断が必要です。

自宅で過ごすなら浸水や土砂崩れが起こりうることを前提に、リスクを最小限に抑える行動を取ってください。浸水のリスクが高い1階を避けて2階で過ごす、あるいは山が近くにある場合は山から一番距離が遠い部屋で過ごすなどです。
近くに川があるなど地域に災害リスクがある場合、夜の避難も想定されます。その場合は家族の人数分の懐中電灯と長靴、ヘルメット、軍手などを今からでも準備しておきましょう。

水害が起こりそうなとき・起こったときの避難方法

水害発生後に避難をする場合は、ライブカメラを活用しましょう。避難所に向かう途中の川の水位や大雨による視界の状況などをチェックできます。自分の家の周りは大丈夫でも避難所に向かう途中で川の氾濫や浸水が発生している恐れがあるからです。

国土交通省のライブカメラでは、全国の川の状況がわかります。また、ウェザーニュースなどの気象情報サービスで配信しているライブカメラも活用ください。

川の水位が上昇している場合や大雨で視界が悪くなっているときは、雨や水位が落ち着くのを待ちましょう。避難の最中に被災するリスクがあります。安全の確保ができない場合は外に出ないでください。川や用水路の様子を自分で見に行くことは、危険なので絶対にやめてください。

また、避難する際はスマートフォンやタブレットなどで情報収集できるよう充電器やモバイルバッテリーを忘れずに持って行きましょう。

参照:国土交通省「川の防災情報」

■まとめ

大雨の災害から身を守れるかどうかは、いかに気象情報を活用できるかどうかにかかっています。普段から気象情報を活用していないと、いざという時に見方がわかりません。天気予報で雨が予想されているときは、ここで紹介した「大雨警報の早期注意情報」「土砂災害、浸水害、洪水害の危険度分布」を見ることを習慣化してください。そうすれば、早めに災害の危険を察知でき、避難するタイミングを判断できます。水害・土砂災害から家族を守るためにも、気象情報を活用して災害に備えましょう。

 

<筆者プロフィル>
田頭孝志(たがしらたかし)
気象予報士・防災士
田頭気象予報士事務所
不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数 ・防災マニュアルの作成に参画。

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