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噴火は、日本で起こりうる大災害の1つです。日本には111の活火山があり、世界でも有数の火山国として知られています。身近に感じることが難しい方も多いかもしれませんが、温泉の多くは火山の近くにあります。旅先などで噴火に見舞われることも考えられるのです。この記事では、噴火によって起こりうる災害と対処方法を紹介します。噴火について理解を深め、どのように備えたらよいのか心得てください。
噴火で起こる災害は?
噴火が発生すると、以下のような災害が想定されます。
・大きな噴石
噴火と同時に、50cm以上の大きな噴石(岩石の破片)が飛んでくる可能性があります。範囲は火口から2~4kmほどです。噴石の発生後に避難する時間はほとんどありません。
・火砕流
噴火と同時に数百度の空気、水蒸気、岩石などが一体となって猛スピードで流れてくることを「火砕流」と呼び、被害の範囲は広範囲に及ぶこともあります。噴石と同様、火砕流から避難する時間はほとんどありません。
・溶岩流
マグマが高温のまま地表に流れてくるのが溶岩流です。影響する範囲は火砕流に比べて狭く避難する時間も比較的ありますが、火口から近い場所は非常に危険です。
・小さな噴石や火山灰
噴火によって、小さな噴石や固形物が広範囲にわたって風に飛ばされてくることがあります。人体を直撃する可能性もあります。
・火山泥流
火山の熱によって、山の雪が解けて大量の水や土砂が流れてくることを「火山泥流」と呼びます。積雪が多い山間部で起こりやすい噴火災害です。
まずは自分が住んでいるエリアに活火山があるかどうかを確認して、噴火によってどのような災害が予想されるか把握しておきましょう。噴火に関する情報は気象庁のホームページなどに記載されています。
噴火情報の見方
ここでは、噴火情報の見方と活用法について紹介します。
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