非常用の水や食料品は災害時だけでなく、急病などで買い物に出かけられないときにも役立ちます。身体がしんどいときには買い物に出かけるのも料理をするのもつらいもの。開封するだけ、レンジで温めるだけ、お湯や水を注ぐだけなどですぐに食べられる食材は心強い存在となってくれます。
お薦めは、「パックご飯」「乾麺やカップ麺」「肉・魚・豆などの缶詰」「カレーや丼などのレトルト食品」「インスタントみそ汁やスープ」「野菜の缶詰や野菜ジュース」「果物の缶詰」「お菓子」などです。普段から少し多めに購入しておいて、食べたらまた買い足す「ローリングストック」で備えておくと安心ですね。
ローリングストックの詳しいやり方は以下の記事を参考にしてください!
「初めてでも失敗しないローリングストックのコツ」(https://www.bosai.yomiuri.co.jp/article/841)
家族との連絡方法を決めておく
最後は災害時の連絡方法についてです。こちらは一人暮らしをする人だけではく、家族全員で確認しておきましょう。
災害が起きた直後は電話やインターネットがつながりにくくなることがあります。通信が復旧してもスマホの充電が切れてしまい、LINEやメールでも連絡できないこともありえます。家族間で家族の安否がわからなければ困りますね。
安否確認用としては、通信各社が提供している「災害用伝言サービス」の利用をお勧めします。家族全員で「なにかあったらこの方法で連絡を取ろう」と決め、その利用方法を事前に準備しておくことが大切です。
通信各社が提供している災害用伝言サービスには、「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板(web171)」「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」の4つがあります。使う端末はそれぞれ固定電話やパソコンなど異なります。家族間で事前に使いやすそうなものを選んでおくと良いでしょう。
こういったサービスは、災害時にいきなり利用しようとしても使い方がわからずに戸惑ってしまうものです。災害用伝言サービスには体験可能期間がありますので、試してみるのもお勧めです。
・毎月1日、15日
・正月三が日(1月1日~3日)
・防災とボランティア週間(1月15日~21日)
・防災週間(8月30日~9月5日)
災害用伝言サービスの詳しい使い方については以下の記事を参考にしてください!
「覚えておきたい『171』!災害用伝言サービスの使い方」(https://www.bosai.yomiuri.co.jp/article/817)
一人暮らしでも防災対策をしっかりと
一人暮らしでは、いざというときに自分の身を守ることができるのは自分だけです。平時から準備や対策がどのくらいできているかによって、災害時の安全は大きく変わってきます。
一人暮らしを始めるときはもちろんですが、長く一人暮らしをしていても災害への備えは必要です。一人暮らしをする家族がいる場合、この記事をきっかけに、自分や家族の備えが万全か、改めて確認してみてください!定期的な見直しも大切です。
<執筆者プロフィル>
松本果歩
フリーランスライター
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