狭い家でも大丈夫!防災グッズをスッキリ収納する方法

大規模災害はいつどこで発生するかわかりません。自分たちも被災する可能性があると考えて、日頃からの備えをしておくことが大切です。
災害が起きたとき自宅で安全が確保できる場合には、避難所に行かずに自宅にとどまることも選択肢の一つです。
災害時に自宅にとどまることを想定した備蓄と収納のコツを紹介します。

自宅の備蓄は、2段階に分けることがお薦めです。非常持ち出し袋には3日分、自宅には7日分の飲料水や食料を、ライフラインが止まったときに対応できる備えとともに準備しておきましょう。
ちなみに備蓄の原則2つを確認しておきます。非常持ち出し袋は家族1人に1つずつ、そして備蓄する飲料水の目安は、1人1日3Lです。

「備えは必要だけど収納場所がない」を解決

この原則を踏まえると、必要な備蓄量をしっかりと備えるには広い収納スペースが必要です。1か所にまとめて備蓄できないこともあるでしょう。そこで、お薦めしたいのが「分散収納」という方法です。

分散収納は備蓄品をキッチン、車のトランク、寝室、子ども部屋、書斎など複数の場所にわけて収納することです。それぞれの場所にある隙間を活用すれば、トータルで収納品を備蓄できるスペースが確保できます。加えて、1か所に収納しておくと災害発生時にたどり着けない恐れもありますが、分散すれば安心感も高まります。

ただし部屋の上部まで収納として活用する場合には、家具の固定器具や扉のストッパーなどを取り付ける対策を忘れずに。これにより、家具の転倒や備蓄品の散乱を防ぐことができます。また収納方法にも鉄則があります。水や缶詰などの重いものは下段に、フリーズドライなどの軽いものは上段におきます。

非常持ち出し袋はここに収納すべし!

次は非常持ち出し袋の収納場所についてです。
非常持ち出し袋の置き場を玄関にしている家庭は多いと思います。しかし、大きな地震が発生したときに玄関までたどり着けるとは限りません。
震度5強で、棚にある食器類や本の多くが落下します。また、震度6強では、固定していない家具の多くが大きく動いたり倒れたりします。ドアが家具で塞がれたりガラスが散乱したりして、場合によっては部屋の窓から外に脱出しなければならない状況に陥るかもしれません。

そういった可能性も踏まえると、非常持ち出し袋の収納場所は寝室やリビングなど普段多くの時間を過ごす場所が望ましいのです。また、底の厚い靴と一緒に取り出しやすいようにしておくことが理想です。


非常持ち出し袋がインテリアにもなじみやすいおしゃれなデザインなら、リビングなどに備えておいても違和感がありません。手に取りやすい腰高の位置に壁面フックなどを取り付けて、引っ掛けて収納する方法もあります。浮かせる収納なら、お掃除するときにも邪魔になりませんね。
隠したい場合には、カゴなどに入れて布をかけておけば必要なときにサッと持ち出しやすいです。

備蓄品の収納は「ローリングストック」が基本

次は備蓄をそろえてからの運用の基本をお伝えします。
せっかく備蓄品をそろえても、収納したままではいざというときに賞味期限が切れていた!という事態になりかねません。定期的にチェックすることが必要です。例えば、「毎年9月1日の防災の日には賞味期限チェックをする」など、日付を決めて確認すると良いでしょう。

そしてもっと良い方法が「ローリングストック」です。これは、食品や飲料水などを日常的に消費しては補充することを繰り返すというもの。この方法なら賞味期限切れを防ぐことはもちろん、防災食に食べ慣れることにもつながります。食べ慣れたものが災害時に心を落ち着けてくれるかもしれません。備蓄品はローリングストックが基本と考えましょう。

収納と備蓄を両立して災害に備えよう

家族1人につき7日分の備蓄。これを常に1か所にまとめて収納するのは難しいかもしれません。けれどローリングストックを基本としながら、部屋の隙間などを活用して分散収納すれば備えやすくなるはずです。最近では、定額で毎月、缶詰やレトルトカレーなどが届くサブスクリプションサービスもあります。こうしたものもうまく活用しながら、いつ起こるかわからない災害に対して、しっかりと備えていきましょう。

 

<執筆者プロフィル>
瀬尾佐知子(せおさちこ)
整理収納・防犯コンサルタント、住宅建築コーディネーター、防災士

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