赤ちゃんのいる家庭でもし災害に遭ったら…と考えると、かなりの不安を覚えるパパやママは多いのではないでしょうか?
月齢によって必要なものも変わっていくし、避難先で子どもの月齢にピッタリの防災グッズが手に入るとは限りません。少しでも不安を解消するには、やはり平常時に十分に備えておくことが重要です。
今回は赤ちゃんの防災グッズについて、いつものお出かけバッグにプラスしてそろえたい持ち歩く防災グッズと、自宅に備えておく備蓄品の2種類に分けて考えてみます。
赤ちゃんのために持ち歩く防災グッズ
緊急時に必要なもの・必要性の高いものは、いつものお出かけバッグに追加して持ち歩くのが◎。緊急時用のポーチを作っておくのがお薦めです。
参考:内閣府「防災情報のページ」『あかちゃんとママを守る防災ノート』(国立保健医療科学院制作)
・緊急時用ポーチの中身の一例
- ホイッスル
- 保温シート
- 簡易トイレ
- 懐中電灯
- 非常食(簡単に食べられるもの)
- 水
- 常用中の薬
- ガーゼ
これに加えて母子健康手帳や健康保険証(重要なページのコピーでもOK)、携帯ラジオもあると安心です。いつも持ち歩いている紙おむつ、おしりふき、ミルク、離乳食、おやつなども少し多めに持っておきましょう。
赤ちゃんがいるとただでさえバッグは重くなりがちですが、無理のない範囲で備えておけるといいですね。
赤ちゃんのための備蓄品
自宅での備えとしては、当面必要となる最小限の品を納めた「非常用持ち出し袋」と、自宅内で避難生活を送るために備えておく「備蓄品」の2つがあります。
・非常用持ち出し袋の中身の一例
前述の『あかちゃんとママを守る防災ノート』(国立保健医療科学院制作)で紹介されているリストを参考に、筆者が「非常用持ち出し袋」に入れたものは以下の通りです。
- 授乳用ケープ、ミルクセット(日ごろの授乳方法にあわせて)
- スプーン、紙コップ、紙皿
- ガーゼ
- 抱っこひも
- 着替え、靴、防寒具
- おもちゃ
哺乳瓶がない場合でも、コップがあれば少しずつ水分を飲ませることができるそうです。ガーゼは歯の汚れを落としたり、体を拭いたりと便利に使えます。
避難する際や災害時に外を歩く際には、両手が空くように赤ちゃんを抱っこひもに入れるといいでしょう。抱っこひもで避難する際にも、子どもが歩けるなら靴も持っていくのを忘れずに。
おもちゃは避難生活の心のケアにもなります。
・備蓄品の一例
続いて、非常食や生活用品などの一般的な備蓄品に加えてそろえておきたい、赤ちゃんのための備蓄品を紹介します。
- スティックタイプの粉ミルク約20本(必要に応じてアレルギー対応)
- 離乳食1週間分以上(必要に応じてアレルギー対応)
- おしりふき1パック
- おむつ約70枚
粉ミルクに加えて最近は液体ミルクも販売されているので、そちらでもよさそうです。液体ミルクはパッケージに直接つけられる飲み口も販売されているので一緒に準備しておくと良いでしょう。おしりふきはおむつ交換だけではなく、体を拭くのにも使えます。大人も使えますよ!
離乳食やおむつは成長にあわせて変化していきます。備蓄品として買ったまま時間がたつといざ使うときに食べてくれない、サイズが合わない、という事態になりかねません。いつも使っているものを多めにストックしておくのがいいですね。
わが子専用の防災グッズを用意して、いざというときに備えよう
子どもによって必要なものは違います。たとえばアレルギーがある場合、災害時にアレルギー対応のものを用意できない可能性もあります。それに、成長するにつれて必要なものは変化していくものです。赤ちゃん用の防災グッズとして買い足すというより、いつも使っているものを多めに買っておくと良さそうです。多めに持って、日常的に使って、また買い足して…としていくと、無理なく備えることができます。
いま災害が起こったら?と想像して、わが子専用の防災グッズをそろえてみてください。
<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター
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