11月に気をつけたい防災キーワード「冬季雷」!

なぜ冬の雷は落雷が多くエネルギーが強いのか?

雷の原因となるのは、あられや氷の粒がぶつかることで作られる電気です。あられや氷の粒ができる雲の高さは、気温が高い夏には高く、気温が低い冬には低くなります。

冬は雷雲の高度が低く地面に近いために、落雷が発生しやすくなります。場合によっては地面から数百mの高さで雷が発生することもあるのです。
また夏の雷は頻繁に放電してエネルギーが中和されますが、冬季雷は放電数が少ないことからエネルギーが蓄積されやすく、落雷が発生したときのエネルギーも大きくなります。

冬季雷が起こりやすい地域

冬季雷が起こりやすい地域は、山陰・北陸・東北の日本海側、瀬戸内海西部などです。
これらのエリアは、日本海側で発達した雷雲がダイレクトに流れ込むエリアになります。また瀬戸内西部に関しては、日本海で発生した雷雲がやってくるため、冬季雷の発生が多くなります。

冬季雷で気をつけること

冬季雷をもたらす雷雲は、以下のような筋状の雲になります。

(引用:気象庁-「観測画像の紹介」-「年末から年始にかけての大雪(2020年12月30日から2021年1月1日)http://www.data.jma.go.jp/sat_info/himawari/obsimg/image_wint.html

日本海側の雲には、ところどころに雲の隙間があるのが分かります。冬の雷雲は、雨や雪が降ったと思えば急に晴れてみたり、晴れたと思ったら急に雨や雪が降ってきたりするのが特徴です。
晴れていても油断は禁物で、暗い雲が近くに見えるなら落雷がいつ発生してもおかしくないと構える必要があります。

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