【気象予報士が解説】12月は「雪崩防災週間」!身を守り逃げるポイント!

雪崩の種類

雪崩には、大きく分けると「表層雪崩」と「全層雪崩」の2タイプがあります。それぞれの雪崩の特徴は次の通りです。

雪崩はスピードの速さが特徴です。全層雪崩においても自動車並みの速さになります。雪崩はまっすぐ下に向かう性質があるので、下に向いて逃げると追いつかれてしまいます。そのため、「雪崩が発生したときは横方向」に逃げることを覚えておきましょう。

雪崩で注意すべきエリア

雪崩の危険箇所(人家5戸以上等の集落)は、全国に2万箇所以上もあります。その地域に住んでいる人だけでなく、レジャーなどで豪雪地帯を訪れる人にもリスクがあります。

雪崩が起こりやすい場所は、主に日本海側の山間部です。特に豪雪地帯・特別豪雪地帯に指定されているエリアでは雪崩の発生リスクが高くなります。

(引用-国土交通省「豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定(令和3年4月1日現在)」https://www.mlit.go.jp/common/001405717.pdf

雪崩の危険箇所は、国土交通省の「重ねるハザードマップ」の土砂災害(雪崩危険箇所)(https://disaportal.gsi.go.jp/maps/index.html?ll=35.542284,136.466675&z=10&base=pale&ls=seamless%7Cdosha_kiken_nadare%2C0.8%7Cdosha_kiken_jisuberi%2C0.8%7Cdosha_kiken_kyukeisha%2C0.8%7Cdosha_kiken_dosekiryu%2C0.8%7Cdosha_keikai_jisuberi%2C0.8%7Cdosha_keikai_dosekiryu%2C0.8%7Cdosha_keikai_kyukeisha%2C0.8%7Cdisaster2&disp=010000000&vs=c1j0l0u0)で調べることができます。黄色に色付けされているところが雪崩の可能性がある場所です。
住まいや、職場のある地域のほか、観光など訪問先に雪崩のリスクがあるか確認しておきましょう。

また雪崩危険箇所に該当しなくても、まとまった雪が降れば山の斜面や山腹では雪崩が発生する可能性があるので注意してください。

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