【気象予報士が解説】「強い寒波」に上空の気温が関係するわけ

上空1500mに何度以下の寒気が入ってくると大雪?

上空1500m付近の気温と雪の目安は次の通りです。

・平地で雪が降る目安:上空1500mに-6度以下の寒気(地表の気温は1.5度~9度)
・平地で積雪の可能性がある目安:上空1500mに-9度以下の寒気(地表の気温は-1.5度~6度)
・平地で積雪になる目安:上空1500mに-12度以下の寒気(地表の気温は-4.5度~3度)

このように標高1500m付近の気温から大まかな地表気温を計算し、その気温に基づいて降った雪が解けるかどうかなどを参考にします。
-12度以下の寒気になると降った雪がなかなか解けないため、降った分だけ積雪して大雪になりやすくなります。

上空5500mに何度以下の寒気が入ってくると大雪?

上空5500m付近の気温と雪の目安は次の通りです。

・平地の雪の目安:-30度以下
・平地の大雪の目安:-36度以下

上空5500m付近に-30度以下の寒気が流れ込んでくると平地で雪が降りやすくなり、さらに-36度以下の寒気が流れ込んでくると大雪の目安になります。

ただし、この上空5500m付近の気温の目安はあくまでも平地です。これより気温が高くても雪雲は発生しますし、雪雲のたまり場となる山地では大雪になることもあります。

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