厳寒の朝は「低温災害」に注意!水道管の凍結や破裂を防ぐポイント

画像:PIXTA

最低気温・最高気温ともに低い2月は、低温災害に注意する必要があります。
低温になりやすい気象条件や気象災害、注意報・警報などの正しい知識を身につけて寒さに備えましょう。
本記事では、低温災害と防災について解説します。特に水道管破裂するととても困りますね。凍結・破裂はしっかりと防いでください。

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低温になりやすい気象条件

冬季の低温災害は、一日のうちで気温が一番下がる早朝に起こりやすいという特徴があります。早朝に低温になる原因や気象条件は主に以下の3つです。

・よく晴れた日の早朝
・弱風
・強い寒波

よく晴れた日の早朝

よく晴れた日の朝は、一段と冷え込みが厳しいと感じることがありますよね。晴れた日の朝は曇りの日の朝に比べると気温は大幅に下がります。これは放射冷却が原因です。

天気予報でも冬季には「放射冷却で冷え込みが厳しくなる」といったフレーズを見聞きする機会があるのではないでしょうか。放射冷却とは、地面や地表付近の熱が宇宙空間へ放出されることによって、気温が下がる現象です。
日中は太陽の熱があるため放射冷却は起こりませんが、夜間になって太陽の熱がなくなると、気温はぐんぐんと下がります。

ただし雲が多くあると、地表付近から放射される熱を雲が吸収します。その熱の一部は地表に反射するため、晴れた日よりも曇りの日のほうが放射冷却の影響は小さいです。反対に日中は太陽の光を遮るため、晴れた日に比べると気温は上がりにくくなっています。

太陽がない間は放射冷却によって気温がぐんぐん下がるため、太陽が出る直前ごろ(早朝)にもっとも気温が低くなります。

弱風

風が弱いと放射冷却は強まります。その理由は、風が弱いと冷たい空気が地面付近にたまるためです。
冷たい空気は暖かい空気に比べて重たい性質があります。冷たいドライアイスが下にたまったり、温かい湯気が上に向かっていったりするのをイメージするとわかりやすいと思います。

風が吹いていると冷たい空気は地表付近にたまる前に拡散されますが、風が吹いていないと冷たい空気はたまる一方です。風そのものも冷たいですが、それ以上に放射冷却によってたまる空気のほうが冷たいため、風が吹いたほうが気温の下がり方は小さくなります。

強い寒波

「西高東低の気圧配置」によって強い寒波がやってくると低温になります。風が強くても強烈な寒波だと、日中でも氷点下を下回る寒さとなります。

また、西高東低の気圧配置がゆるんで風が弱くなるタイミングの早朝は、もともとある寒気に加えて放射冷却が強まり、早朝の冷え込みがさらに厳しくなります。「数年に一度の寒波」「数十年に一度の寒波」と注意喚起される寒波が予想されているときは、特に注意が必要です。

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