南海トラフ地震の発生確率「40年以内」なら90%!備えは大丈夫?

画像:PIXTA

政府の地震調査委員会が2022年1月に公表

政府の地震調査委員会は2022年1月、南海トラフ巨大地震の40年以内の発生確率を「90%程度」としました。南海トラフ巨大地震では地震や津波による大きな被害が広範囲に予想されています。

90%ですから南海トラフ巨大地震はいつ発生してもおかしくありません。今日、明日に発生する可能性もあります。今一度、南海トラフ巨大地震への備えを見直しましょう。

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南海トラフ巨大地震とは

南海トラフ巨大地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてあるユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界を震源域とする大規模地震です。

(引用:気象庁-「南海トラフ地震とは」
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/nteq.html

ユーラシアプレートもフィリピン海プレートも年に数cmずつ動いています。フィリピン海プレートはユーラシアプレートを巻き込みながら下に沈み込み、やがて引きずり込まれるのに耐えられなくなったユーラシアプレートが跳ね上がることによって地震が発生します。

ユーラシアプレートが跳ね上がると、その上にある海水も跳ね上がります。南海トラフ巨大地震の震源が海域だと津波も発生します。南海トラフ巨大地震の発生確率が高くなっていることは、ユーラシアプレートがいつ跳ね上がってもおかしくないほど負荷がかかっている状況とも言えます。

発生確率が引き上げになった背景

南海トラフ巨大地震は周期的に発生している地震です。そのため、地震が発生していない期間が長くなると、発生確率も高くなります。

ちなみに、過去の南海トラフ巨大地震は以下のような周期で発生しています。

このように、90~150年ほどの周期で南海トラフ巨大地震が発生しています。

最後の南海トラフ巨大地震が発生した1946年からすでに75年以上が経過しているため、次の南海トラフ地震発生の可能性が高まっている状態と言えます。

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