やさしい酸味が食欲をそそるスープ
次は、ストック可能な食材だけでできあがるスープ。乾物の干しシイタケと、スーパーやコンビニで手に入る真空パックのサラダチキンを使います。お酢のやさしい酸味とごま油の豊かな風味が食欲をそそります。短時間でできあがるので、ちょっと一品添えたいときにも便利ですよ。
使ったのはこちら。1つ8gにあらかじめ小分けされた春雨です。
春雨とチキンの酸っぱいスープ
<材料>(2人分)
春雨(小分けタイプ)…2個(16g)
サラダチキン(市販)…120g
干しシイタケ(スライス)…15枚程度
たまご…1個
青ネギ…少々
Aしょうゆ…小さじ1
A鶏ガラスープの素…小さじ1
片栗粉…小さじ2
酢…大さじ2
塩・こしょう…少々
ごま油…少々
ラー油…少々
<作り方>
①サラダチキンは割く。干しシイタケはぬるま湯(400ml)で戻しておく。たまごを溶き、片栗粉は大さじ1.5の水で溶いておく。
②鍋に干しシイタケと戻し汁、春雨とAを入れて沸かす。春雨が柔らかくなるまで煮て、塩・こしょうで味をととのえる。
③水溶き片栗粉を加えて1分ほど加熱する。好みのとろみになったら、弱火にして溶きたまごを回し入れ、ふんわりかき混ぜる。
④酢とごま油を加え、ひと煮立ちしたら完成。
⑤器によそい、小口切りにした青ネギを加える。お好みでラー油をかける。
備蓄食材を組み合わせたレシピでバランスの良い食事に
災害が起こって自宅で長く過ごすことになった場合、ライフラインのことを考えると普段通りの料理をするのは難しくなります。また、備蓄している缶詰にごはん、パスタ…といった、炭水化物が中心の食事になると、栄養も不足してしまいます。
今回使った干しシイタケは常温で長期保存でき、また、サラダチキンはメーカーによっては常温で1年保存できるものや缶詰タイプもあります。どちらも普段の食卓で使いながらストック(備蓄)するローリングストックにぴったりです。
ストックしている食材だけでできる料理を知っておくと、もしもの時でも慌てずに、あるもので栄養を考えた料理を工夫することができます。今回使った食材を備蓄しつつ、普段の食卓にもぜひ活用してみてください。
<執筆者プロフィル>
中願寺あゆみ
料理家
雑誌・Webでのレシピ執筆、料理教室、ケータリングなど幅広く活動中。おつまみが得意。
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