水も煙も揺れも!防災館で自然災害まとめて疑似体験

都市型水害体験 水でドアが開かない!

ここは都市型水害を経験できるコーナーです。都市の排水は1時間に50mmまでしか処理できませんが、実際は100mm以上となって許容量を大幅に超えることがあるそうです。水が床上10㎝以上になったときにドアはどのくらい重くなるのか、その危険性を体感します。

床上10㎝、20㎝、30㎝のパターンです。体重をかけてドアを両手で押したところ想像していた以上に重いです。床上10㎝はかろうじて開きました。そして20㎝、30㎝はドアがびくともせず…!ドアの重さは単純に2倍、3倍となるわけではないんですね。大人の男性でも開けられないことが多いそうです。

道路が冠水したときの、車のドアの重さも体験できます。

車なのでドアは自分の体の真横にあり、この姿勢でドアを開けようとしたところ、びくともしませんでした。浸水10㎝でも。ドアが真横だと、全体重をかけて押すことができないんですね。本当の災害だったらと思うとゾッとしました。こうした場面では、すぐに窓を開け、窓からの逃げ道を確保するのが良いそうです。覚えておかないと、パニックになりそうです。

車に緊急脱出ハンマー!

窓を開けることができないときは、市販の緊急脱出ハンマーを使って側面か後面の窓をたたき割り、脱出しましょう(脱出の体験はできません)。フロントガラスは構造上、砕けないようになっていますので要注意です。緊急脱出ハンマーは水没などで車内に閉じ込められたときに使う道具で、カーショップや量販店、通信販売などで購入できます。

緊急脱出ハンマーがない場合、座席のヘッド部分を抜いて、先端の尖った部分で窓ガラスをたたき割る手段もあります。ただしヘッドを抜くのに力が必要ですし、難しいかもしれません。ヘッド部分が外れないものもあります。やはり緊急脱出ハンマーは常に車の中に準備しておきたいですね。

都内には、水害の恐れのあるアンダーパス(立体交差や鉄道などによって、周囲の地盤面より低い位置でくぐり抜けるようになっている道路)がこんなにたくさんあります!大雨や台風のときに車で移動するのは避けたほうが無難かもしれません。

火災の煙体験 姿勢を低く!

次は、煙体験コーナーで煙が充満する部屋からの避難を体験します。こちらの煙は体に害のないものです。

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