スマホ充電を電話ボックスで!NTT西の実証実験


写真説明:スマートフォン用の充電器が設置されたNTT西日本の公衆電話ボックス(福岡市内で)

有料の機器貸し出しサービス、災害時は無料開放を想定

NTT西日本は、公衆電話ボックスでスマートフォン用の小型充電器を有料で貸し出す全国初の実証実験を始めた。災害時には無料開放し、非常用の電源としても使えるのが特徴だ。2021年1月15日から福岡市内で約半年間試行した後、関西など他の地域でのサービス展開を検討する。スマホの普及で公衆電話の利用が落ち込む中、ボックスの有効活用につなげる。

専用アプリでロック解除、ボックス以外でも返却可

実証実験は、IT関連の新興企業「インフォリッチ」(東京)と共同で実施し、福岡市内の8か所の電話ボックス内に、5個の小型充電器を備えたスタンドを設置。利用者は専用アプリを取り込んだスマホで、スタンドに表示されたQRコードを読み取るとロックが解除され、充電器を最大7日間借りられる。

利用料は1時間未満が税込み165円、48時間未満が330円、48時間を超えると1日あたり165円が追加される。借りた充電器は、インフォリッチが独自のサービスでコンビニなどに設けたスタンドに空きがあれば、電話ボックス以外の場所にも返却が可能だ。

約3万5000か所の有効活用に

北陸・中部から九州・沖縄までの30府県に及ぶNTT西の管内には電話ボックスが約3万5000か所(2020年3月末)あり、10年前から約2割減った。利用低迷は続くが、総務省は非常時の通信手段を確保する観点から、500m~1km四方以内に最低1か所の設置を求めている。

NTT西はボックスの維持費用を賄うため、2017年12月には、無線基地局の設置を希望する携帯電話会社などにボックスの天井部分を貸し出すサービスを始め、約100か所で利用されている。

(読売新聞 2021年1月20日掲載)

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