災害時の炊き出しに!津軽金山焼のピザ窯「お父さん、出番です!」

非常時用に変形できるかまどを考案

青森県五所川原市の窯元「津軽金山焼」は、ピザ窯から変形できる非常時用かまどを考案し、オプション部品の販売を始めた。災害で電気やガスの供給が見込めない場合の煮炊きに活用できそうだ。

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どのような仕組みになっているのか

かまどに変形できるのは、同窯元が販売しているピザ窯「お父さん、出番です!」(税込み11万円)。鉄製の台座に耐火レンガをアーチ状に組み立てる方式で、付属の木枠を使えば約30分で完成する。

接着剤は不要で、レンガの組み方を変えるだけでバーベキュー窯や非常時用かまどに変形できる。

写真説明:左奥がピザ窯で手前がバーベキュー窯

かまどにするには鉄製の天板(税込み1万1000円)を追加する必要がある。

写真説明:別売りの天板を載せ、非常用のかまどにしたところ

開発のきっかけ

きっかけは、市内の保育園から「災害時に炊き出しに使えるかまどがほしい」と相談されたこと。たき火用の木片や炭を燃料にでき、熱を蓄えるレンガの効果で暖房器具としても使える。

津軽金山焼の小山美里企画部長は「災害が近年増えてきたと感じている。いざという時の煮炊きや暖房に活用してほしい」と話している。

問い合わせは、津軽金山焼(http://kanayamayaki.com/)。ピザ窯には、鉄製の扉や火かき棒、火ばさみ、金網、革手袋など、ピザ焼きやバーベキューに必要な用具一式が付属している。

(読売新聞 2021年8月20日掲載)

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