写真説明:病院外で高性能なCTを受けられるキヤノンメディカルシステムズの移動式CT。コンテナ後ろの開閉部に階段と車いすなどに対応する乗降装置がある。
国内外で20台販売を目指す
キヤノンの子会社「キヤノンメディカルシステムズ」(栃木県大田原市)は2021年10月11日、肺炎などの診断に使う高性能なコンピューター断層撮影装置(CT)をコンテナに搭載し、トレーラー車で搬送する移動式CTを、近年中に国内外で20台販売する目標を明らかにした。
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基幹病院や自治体向け
移動式CTは病院外で活用することで、新型コロナウイルス感染患者との接触を避けることができるほか、自然災害時に被災した病院に派遣も可能。基幹病院や自治体などに販売する。
移動式CTの性能について
写真説明:コンテナCTの内部
今回のCTは、これまで約10秒かかっていた検査時間を4秒に短縮。コンテナ内の操作室と検査室を分け、飛沫(ひまつ)に付着したウイルスを集めて除菌する空調システムも導入した。
滝口登志夫社長は説明会で「新たなパンデミック(世界的大流行)など、有事の緊急医療体制を整備するニーズが今後高まる」と述べた。
(読売新聞 2021年10月12日掲載)
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