消防隊到着前にこれだけは!高齢者施設用動画を大津市消防局が公開

コロナ下で訓練代わりに施設職員向けの火災対応を指南

コロナ禍で消防署員が高齢者福祉施設での消防訓練を控える中、大津市消防局が施設での火災対応について解説した動画「消防隊到着まで貴方(あなた)は何が出来る」(=写真)を作成した。動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。

同市消防局は例年、施設側からの要望を受けて署員が現地指導している。しかし、2020年以降は感染防止のため実施を中止。代わりに約11分間の動画を作り、職員らに見てもらうことにした。

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高齢者施設で火災が起きたときの優先事項

動画は、自力歩行ができない高齢者が入所する施設で、職員の少ない夜間に火災が発生したとの想定。通報から消防隊到着まで平均約7分かかると指摘したうえで、▽屋外避難が最も安全▽それが難しければ、建物内でより安全な場所に一時的に移動する「水平避難」をする――といった避難方法を紹介。水平避難すべき場所として消防隊員らが救出しやすい階段やバルコニーを挙げた。

説明:「水平避難」を紹介する1コマ(「消防隊到着まで貴方は何が出来る」から)

説明:バルコニーは消防隊員らが救出しやすい場所の1つという(「消防隊到着まで貴方は何が出来る」から)

「水平避難」以外にも

職員が利用者を救助のために運ぶ際のこつや、火災通報装置や消火器の使い方なども解説している。市消防局は「消防訓練や防火管理に活用して」と呼びかけている。

(読売新聞 2021年10月27日掲載)

※動画「消防隊到着まで貴方は何が出来る」の視聴は、大津市消防局のホームページにある「消防局動画サイト」(https://www.city.otsu.lg.jp/fire119/shobo/kyoku/soumu/news/1453253775652.html)から。

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