AMラジオは高層ビルが多い都市部などでは、雑音が入って聞きにくい。その対策として、テレビの地上アナログ放送の終了に伴って空いた周波数帯の一部を利用して、AMラジオ番組を、雑音の少ないFM波で流す「ワイドFM」が2014年に始まった。
受信には90メガ・ヘルツ以上のFM波に対応したラジオが必要で、最近販売されている機種なら多くは対応しているが、古い機種では聞くことができない場合がある。
気象警報や自治体からの避難情報など、緊急の放送を受信すると、スイッチを切っている時でも自動で起動して音声が流れる防災ラジオも販売されている。市民向けに安価で販売したり無料で貸し出したりしている自治体もある。
(読売新聞 2019年9月29日掲載「減災」 編集委員・川西勝)
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