防止へ動画やセルフチェック
啓発活動も盛んだ。京都府などでつくる「京都人権啓発推進会議」は、差別防止を訴えるアニメーション動画をサイトで公開している。京都精華大の学生がキャラクターを描き、「あそこの学校の人たちは入店禁止にしないとコロナまき散らすに違いない」など、抱きがちな偏見の例も挙げる。東京都人権啓発センターは、差別しそうになった時、立ち止まって冷静に行動するためのセルフチェックを勧める。
ワールドオープンハートの阿部さんは、「自分が差別をしていないか常に振り返るとともに、差別をされたら一人で悩まず、すぐに信頼できる機関に相談してほしい」と話す。不安の中でも、差別や偏見の「感染拡大」が起きないよう、一人一人に当事者意識が求められている。
◆差別をしないためのセルフチェック
(東京都人権啓発センターの資料を基に作成)
◆差別・偏見防止3か条
▽自分も感染しうると共感
▽正しい知識を
▽発言や行動の前に立ち止まって考える
(読売新聞 2020年12月18日掲載 「防災ニッポン 感染症」おわり 生活部・崎長敬志、福島憲佑、山村翠が担当しました)
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