ママの防災 わが子の命を守る「備災」のススメ

写真説明=「備災ママスターズ福岡」が開催した「防災ママカフェ@福岡」。赤ちゃん連れで参加したママたちに「備災」の大切さを伝える

安全は子ども目線で

大地震が発生した時、幼い子どもの命は親が守らなければならない。福岡県内の母親10人で作る「備災ママスターズ福岡」に、備えのコツを聞いた。

 

「子どもが食べ慣れているものを備蓄しましょう」

 

福岡市で開かれた講座「防災ママカフェ@福岡」を訪ねると、同グループの黒屋あやさんらが、参加した母親たちに呼びかけていた。

 

黒屋さんは夫と子ども3人と暮らす。熊本地震を機に防災士の資格を取った。地震の前にも、全国で「防災ママカフェ®」を展開する一般社団法人「スマートサプライビジョン」https://smart-supply.org/store/bousai-book(東京)特別講師のかもんまゆさんの講座を受けていた。さらに講師養成講座も受け、地域でママカフェを開くようになった。「備えていれば守れる命がある」との思いから、“備災”をキーワードに対策を紹介している。

家具倒れたら子どもは大けが

大切なのは、冷蔵庫などの家電や家具の固定だという。天井との間にポールを突っ張らせたり、金具や粘着マットで留めたりする方法がある。小型の本棚やテレビ、電子レンジなども、小さな子どもに当たったら大けがにつながる。子ども目線で安全性を確保しよう。

 

家具を置かないスペースを設けることも重要だ。

 

黒屋さん一家の場合は畳の寝室で、地震が起きたらそこに逃げることにしている。すぐ持ち出せる所に懐中電灯やラジオなどを用意。押し入れには食料や水、カセットコンロ、鍋、靴を保管し、避難先に持って行く防災リュックも入れている。

 

地震発生時に子どもと離れている場合もあるため、一緒に避難所に行って確認しておきたい。「時計の下」など具体的な集合場所を決めておくと、人が殺到する中でも落ち合える。「自分の身は自分で守ると教えることも大切。私は、物が倒れたり落ちてきたりしない場所に移動して頭と首を守るよう言っています」と黒屋さんは話す。

 

■備災のポイント

・小型の家具や家電も固定する。低い位置にあるから大丈夫と思い込まない。

・家の中に、物が倒れてこない、落ちてこない“安全地帯”を作る。狭くてもいい。

・集合場所を具体的に決めておく。

・車のガソリンやスマートフォンの電池は、常に十分ある状態にしておく。

 

(読売新聞 2018年4月2日掲載 連載「ママの防災」)

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