シングル必見!専門家に聞く!ひとり暮らしのコロナ対策

すぐにできるお薦め自衛策「日記をつける」

三鴨教授は「ひとり暮らしだと、病識を持ちにくい(自分で病気だと気づかない)傾向にあります」とも指摘した。確かに「具合悪いの?」と気づいてくれる家族はいない。そこで、日記をつけるのが有効だという。

「朝晩の検温の記録、そしてその日誰と会ったかを書き残しておきましょう。日常生活でも役立つし、万が一感染がわかった場合に濃厚接触者を特定しやすくなります」

ひとり暮らしに限らず、記憶が曖昧になりがちな高齢者には特におすすめだ。

写真説明=体温や、会った人を書いておく

「高齢者は重症化する率が高く、感染すれば、文字通りの死活問題。一方で、免疫力が高い若い人は感染していても無自覚のままふだん通りに活動しているケースがあるでしょう。高齢者は感染しないための防衛を、若者は自分が感染者かもしれないことを想定して周囲に広げない行動を心がけてほしいです」

◆新型コロナウイルスに感染しない、うつさない生活って?

(三鴨広繁教授や国崎信江さんへの取材などに基づく)

●感染しないために

●自分で感染を強く疑ったら

●日頃から

ほかの病気やけがのときにも役立つ

ひとり暮らしで身動きが取れなくなるのは、新型コロナウイルス感染でなくとも、ほかの病気やけがでも起こることだ。常備薬を用意したり、どこに相談したらいいかを把握したりしておけば、少しはあわてないで済む。友人や同僚、恋人やお隣さんなど、いざという時に助けを求められる人を思い浮かべることができれば、なお心強いだろう。普段は気ままに自由を謳歌(おうか)しているが、この機会に「弱点対策」をしようと思った。

(読売新聞 2020年3月22日掲載 編集センター・藤井有紗)

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS