コロナ下で歩く機会が減った人に!足の健康を保つコツ

足の不調は働き盛りの世代にも

新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められ、歩く機会が以前よりも減った人も多いだろう。歩かなくなったことで、働き盛りの世代でも足の不調を訴える人が目立っているという。専門家に足の健康を保つコツを聞いた。

東京都の会社員男性(48)は2020年春の緊急事態宣言中、家の中で軽い運動をしたところ、かかとに痛みを感じるようになった。テレワークが導入され、習慣にしていたジム通いもできない生活が続く中での出来事だった。「痛くて一時は床に足をつけるのが耐えられないぐらいでした」

足の機能は運動量の減少で低下する

最初の緊急事態宣言が解除された2020年5月、東京都渋谷区の「足のクリニック表参道」には、足の痛みを訴える40~50代の患者が相次いだ。典型的だったのが、通勤を再開したら痛むようになったというケースだ。

同クリニック院長の桑原靖さんによると、足の動きには、体幹の筋肉、股関節、足首の柔軟性、バランス感覚などが関係している。運動量が減るとこれらの機能が低下し、足が負担に耐えられなくなることがある。

急なジョギングや過度な負担増はNG

運動不足を解消しようと過度の負荷をかけ、痛むようになったケースも目立った。急にジョギングを始めたり、ジムで靴を履いて行っていたエアロビクスを家ではだしで行ったりすると、足に痛みが出ることも。「運動は少しずつ始めましょう。家の中で運動する時も靴を履けば、足に受ける衝撃が緩和されます」

大事なのは、普段から運動量を減らさないようにすること。通勤する機会が減ったなら、自宅の近くを歩くなどして運動量を維持したい。

歩くときは骨盤を動かす

歩く際は、骨盤を前後に動かすように意識する。「こうすると歩幅が広がり、アキレス腱(けん)や太ももの筋肉がしっかりと動くようになる。体幹も鍛えられます」

◆歩く際の骨の動きを上から見た図。

説明:脚だけで歩く(左)より、骨盤を動かすように歩いた方が歩幅が広がる(桑原さん提供)

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