親子で一緒に!子どものための防災本 お薦めの3冊

東日本大震災から10年。子ども自身に防災を考えてもらう本が、相次いで刊行されている。

防災グッズの選び方を子ども目線で

『こどものための防災教室 防災グッズがわかる本』(=写真)は、懐中電灯やホイッスルなど、災害時に役立つ物の使い方をわかりやすく説明している。著者の今泉マユ子さんは防災士で管理栄養士でもあり、防災食や防災グッズに詳しい。本書は『災害食がわかる本』『身の守りかたがわかる本』に続くシリーズ3作目となる。

写真説明: 理論社、価格:税込み4,180円

大切なのは道具を備えることではなく、いざという時に使えるかどうか。グッズ紹介では、実際に使ってみた子どもによる「こどもクチコミ」をつけた。例えばヘルメットでは、〈かぶるとき少しコツがいるので練習しておきたい〉などとある。担当者の大嶋奈穂さんは「子どもの目線を大切にした選び方を呼びかけたかった」と語る。

クイズや迷路を親子で楽しみながら

『親子でかんがえよう! 防災クイズずかん』(監修・桶田ゆかり十文字学園女子大学教授=写真)は、幼児が楽しみながら防災を学べる本。〈トイレにいるときにじしんがおきたらどうする?〉といったクイズに答えたり、避難所での過ごし方を考える迷路に挑戦したりできる。

写真説明:チャイルド本社、価格:税込み1,540円

「コロナに負けない」フランスの兄妹が作った絵本

新型コロナウイルスなど、感染症の拡大も災害のひとつととらえることができる。フランスでは昨年、コロナ禍の中での過ごし方を、兄・ポール・ド・リヴロンの文章と妹のマルグリットによるかわいらしいイラストで紹介したウェブサイトが評判を呼び、絵本となった。その日本版が『新型コロナがやってきた ウイルスに負けない「巣ごもり生活」』(訳・遠藤ゆかり=写真)。冒頭のページには〈小さなみなさんが家族といっしょにこの危機を乗りこえるための手助けをしたかった〉とある。感染をどう防ぐかという科学的なことだけでなく、自粛生活の中で感じた怒りへの対応や亡くなった人を思うことの大切さなど、気持ちのあり方まで考えられている。

写真説明:創元社 価格:税込み2,420円

災害時、状況の把握が難しい子どもはより不安が大きいだろう。本によって心構えができれば、不安を軽減する一助になるかもしれない。

(読売新聞 2021年2月22日掲載 文化部・泉田友紀)

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