ペットの防災グッズ3選!ふろしきやケージ…備えに工夫

避難訓練
写真説明:ペット連れの防災訓練に集った飼い犬たち(2017年8月、千葉県船橋市で)

もしもに備え、ペットにも準備が必要

ペット用の防災グッズが多彩になっている。地震、台風、集中豪雨など大きな災害が相次ぎ、ペットを守ることへの関心が高まっていることが背景にある。非常時など、手元にあれば心強い。

フードなどの避難用品をすぐに持ち出せるかどうか

「犬用のキャリーバッグがなく、とっさの判断でボストンバッグを利用した」

2019年10月の台風19号災害で自宅が浸水し、飼い犬とヘリコプターで救助された長野市の男性会社員(25)はそう振り返る。被災してから慌てて、1日分のフードやリードもバッグに詰めた。男性は「犬の避難用品をそろえ、すぐに持ち出せるよう準備する重要性を痛感した」と話す。

ペット保険大手のアニコム損害保険(東京)が行ったペットの年間費用調査(2019年)によると、犬猫ともに防災にかける費用は上昇。犬が前年比約1・8倍の1082円、猫も同約2・2倍の1431円だった。同社は、今後も防災グッズなどの関連費用は上昇するとみている。

こうした需要を受けて、非常時に役立つペット用の防災グッズが増えている。

多用途の防災ふろしき

新日本カレンダー(大阪)は2020年8月、ペット用品を販売するペピイ事業部から「わんにゃん防災便利ふろしき」(税込み1210円=写真)を発売した。

防災ふろしき
(新日本カレンダー提供)

縦横110cmの正方形で、はっ水性に優れたポリエステル製。キャリーバッグの目隠しや防寒、犬の抱っこひもなど用途は幅広い。中央にペットの情報を書き込んでおくことができる

同行避難するための猫用多機能ケージ

猫のとびら(埼玉)が販売するのは、ペットと同行避難するための猫用ケージ「いっしょに避にゃん」(税込み1万9800円=写真)。

いっしょに避にゃん
(猫のとびら提供)

横65cm、縦と高さ40cmと一般的なキャリーバッグより大きく、中にトイレが置けて居住スペースもある。折り畳んで、持ち運ぶことも可能だ。同社代表の山下初子さんは「ケージがないと避難所で受け入れを拒否される場合もあり、そうしたリスクを軽減したかった」と説明する。

アイテム7つまとめた防災セット

非常用の備品をセットにした、たかくら新産業(東京)の「BOUSAI GO BAG(ボウサイゴーバッグ)」(税込み3190円=写真)もある。

BOUSAIGOBAG
(たかくら新産業提供)

リード、排せつ物用の防臭袋、折り畳み式の食器トレー、迷子札など避難先で重宝するアイテム7点をまとめた。

ヤマザキ動物看護大講師で、ペットの防災に詳しい福山貴昭さんは、「東日本大震災などを教訓にペットと同行避難することが広まり、防災グッズへの関心が高まっている」と指摘。ペットにお金をかける人の増加も、商品開発を後押ししているといい、「発災直後は人命が優先になるので、ペットは飼い主が守るよう日頃から準備してほしい」と助言している。

準備しておきたい避難用品

災害時に避難所へ向かう場合、ペットは同行避難が原則とされ、飼い主は犬猫用の備蓄品を準備しておく必要がある。

環境省は、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」の中で、各種の避難用品に優先順位=下表=をつけて準備しておくことを推奨している。「優先順位1」はペットの生命や安全のためには必須。「優先順位2」もできるだけ準備しておきたい。

▼優先順位1 
療法食、薬/フード、水(少なくとも5日分)/予備の首輪、リード/食器など

▼優先順位2 
ペットシーツ/排せつ物の処理用具/トイレ用品/タオル、ブラシ/おもちゃなど

※BOSAI GO BAGは2021年3月11日に値下げしており上記価格は値下げ後の価格

(読売新聞 2020年9月27日掲載 生活部・山村翠)

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