コロナ禍の選択「豪雨でホテル避難」の体験会!

参加者の持ち物
写真説明:幼い子どもと一緒にホテル避難を経験した参加者の持ち物。絵本やおむつ、粉ミルクなど、子どもに必要なグッズがいっぱいだ。

防災グループ「こうち減災女子部」の自主活動

豪雨災害の際、ホテルへの避難を想定した体験会が高知市であり、防災グループ「こうち減災女子部」のメンバーと家族ら計13人が、必要な持ち物や日頃からの備えなどを確認した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、分散避難への関心が高まっており、参加者からは「プライバシーの確保につながる」などと評価する声が上がっていた。

コロナ禍の長期化が見込まれる中、国は、避難所での3密回避などの観点から、ホテルや親類宅への分散避難を推奨。2020年秋の台風では、宮崎県の自治体が避難先にホテルを紹介するなど取り組みが広がっている。

非常持ち出し袋持参して1泊2日の避難体験

減災女子部は、高知県立大大学院の神原咲子教授(災害看護)が講師を務め、2017年度から毎年開講されている女性向け防災講座の修了者で作る。体験会は、災害時に、ホテルも避難先の一つとして考えてもらおうと企画し、高知市で1月19日夜から1泊2日の日程で行われた。

大雨による洪水の恐れがありホテルに避難するという想定で、7家族が食料や着替え、非常持ち出し袋などを持って集合。安全に逃げることができる避難先の選び方や、食料や飲料水の備蓄をこまめに食べて補充していく「ローリングストック(回転備蓄)」について学んだ。

コンビニ使えない想定で備蓄から食料持参

神原教授は「災害時は、ホテル周辺の状況も変わる。近くのコンビニが使えないことを想定し、食料は家の備蓄品を持っていくことを考えて」などと説明。「体験を重ねることで、準備や移動にかかる時間や必要なものがわかる。ホテルに限らず、キャンプ気分で楽しみながら車中泊避難などに取り組んでみては」と呼びかけた。

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