横浜市民防災センターの最新ARで豪雨や水害を体験する!

風水害体験ツアーはこうして生まれた

1983年開設の横浜市民防災センターは従来、地震や火災の体験に力を入れていたが、岡山県倉敷市真備地区で51人が犠牲となった2018年7月の西日本豪雨や、高波が横浜市金沢区の工業団地を直撃した2019年9月の台風15号など風水害の激甚化を受け、2020年9月に「風水害体験ツアー」をスタート。2021年4月には被害を実感しやすいARを取り入れた。参加者はこれまで約700人に上る。

体験した後でこんなプログラムも

60分のツアーでは減災トレーニングのほか、災害時の避難行動を一人ひとりが時系列に定めておく「マイ・タイムライン」も作成する。ハザードマップが予想する浸水の深さをARで確認することも可能だ。センター職員の木村翔太さんは「体験ツアーで適切な避難行動を身につけてもらい、逃げ遅れゼロを目指したい」と話す。

横浜市民防災センターでは、震度7の地震体験、映像の火を消火器で消す消火シミュレーション、煙の中を避難する「地震・火災体験ツアー」も好評だ。問い合わせは、横浜市民防災センター(https://bo-sai.city.yokohama.lg.jp/ 電話045・312・0119)へ。

(読売新聞 2021年5月16日掲載 横浜支局平塚通信部・池尻敦)

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