風水害への備えに 時系列の行動計画マイ・タイムラインを


写真説明:自宅の玄関に「マイ・タイムライン」を掲示していれば、家族で確認しやすい(茨城県常総市・須賀英雄さん宅)

マイ・タイムラインを作っておく

「天気予報に注意する」「避難の準備」「避難開始」――。茨城県常総市の須賀英雄さん宅の玄関に貼られたA3サイズの紙には、防災に関する言葉が並んでいた。

「マイ・タイムラインと言います。風水害発生の危険性がある時、一人一人がいつ避難の準備をするかなどを、あらかじめ時系列で決めておく行動計画です」と、須賀さんが教えてくれた。

2015年の関東・東北豪雨で、市内の鬼怒川の堤防が決壊し、多くの被害が出たのを機に、国土交通省下館河川事務所が提唱している。須賀さんの住む根新田地区がモデル地区となり、住民が実践。須賀さんは同事務所公認「マイ・タイムラインリーダー」として、全国各地から講演に招かれ、普及に努めている。

作成方法はこうだ。

災害発生の危険性がある3日前からの行動を計画する。左側に、「洪水警報」「避難指示」といった予想される情報を書き、それに合わせて自分や家族が取るべき行動を、右側に書き込む。

行動には、「テレビで予報に注意」「リュックに懐中電灯などを詰める」など、多くの人に共通するものと、「1週間分の薬を用意」といった個人で違うものがある。「一人一人に必要な行動が何か、家族で話し合ってください」と須賀さんは助言する。

取るべき行動を決めたら、どういう順番でいつ行うかを決める。付箋紙に書いて並べ替えながら考えるといい。

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS