災害時「車で避難」するなら必ず確認!これだけの備え

EVやHV電動車なら非常用電源に

電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動車を、災害時の「非常用電源」として活用する動きも広がっている。

電動車は大容量の電気を蓄えることができ、一般家庭の最大10日分の電力を賄える車種もある。車内にコンセントが付いている場合は、電源プラグを差し込むだけで使用できる。付いてない車種は、コンセントがついた専用機器を車体にある端子につなぐことで利用可能となる。

自動車メーカーが被災地に派遣

電源として活用する取り組みは東日本大震災を機に注目され始めた。2019年の台風15号の影響で起きた千葉県の大規模停電では、各自動車メーカーが被災地に電動車を派遣し、避難所や高齢者施設で活用された。

これを機に、自治体とメーカーなどが災害時の派遣協定を結ぶようになり、協定数は2020年12月時点で280件以上にのぼる。国土交通省も2020年7月、一般ユーザーや自治体向けに活用マニュアルを作成。電動車をスムーズに被災地に届ける仕組み作りも検討している。

◆電動車使用時の主な注意点

※国交省などが作成した「災害時における電動車の活用促進マニュアル」より

(読売新聞 2021年7月11日掲載 「防災ニッポン 車避難」 社会部・蛭川裕太)

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