小学生の8割は使った経験がない
公衆電話は、若い世代にはなじみが薄い。NTT東日本が2018年に小学生の親400人を対象に行ったネット調査では、小学生の8割に使った経験がなく、存在自体を知らない児童も3割いた。
また、同社が2018年の北海道胆振東部地震の被災者400人に「電話やメール、SNSなどのインターネット以外で思いつく連絡手段」を尋ねたところ、公衆電話を挙げた人は1割にとどまった。
設置場所や使い方の確認を
こうした状況を受け、全国の小学校などで体験教室が開かれている。公益財団法人・日本公衆電話会(東京)は例年、200回前後を開催。だが、コロナ禍で2020年度は40回しか開けず、オンラインでの実施も模索する。
同会の松永浩さんは「家族で普段から、近所の設置場所や災害用伝言ダイヤルの使い方を確認してほしい。勤務先や学校の連絡先を紙に書いて持っておくことも重要」と呼びかける。
◆災害用伝言ダイヤル「171」の使い方
(読売新聞 2021年6月24日掲載 「減災」 社会部・南暁子)
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