豆腐が常温で216日! 備蓄に適した長期保存食が生鮮品やデザートにも

常温で長期間保存できる食品の種類が増え、より便利になっている。生鮮品やデザートなどにも広がり、味も向上している。災害時の備蓄としてだけでなく、普段使いにも重宝しそうだ。

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常温で半年以上もつ豆腐

森永乳業(東京)の「森永とうふ」シリーズは、紙パックに無菌充填(じゅうてん)した豆腐で、賞味期限は製造から常温で216日。宅配や通販専用で、1丁約250gの12丁入りが1879円(税込み)。

ロングライフ牛乳の技術を生かし、宅配用として1989年に発売。当初は冷蔵品だったが、2018年に豆腐の規格基準が変わったことなどから、2019年に日本初の常温保存品として新発売した。

同社の担当者は「生鮮品の豆腐と同様においしい。災害時はもちろん、生鮮品を切らした時などのストックにも好評です」と話す。

ヨーグルトやだし巻き卵も

常温保存可能な紙パック商品は、スイートコーン、ヨーグルト、乳幼児用液体ミルク、杏仁(あんにん)豆腐などにも広がっている。長期保存食品の代名詞といえる缶詰も、だし巻き卵、たこ焼き、パエリアなどが、缶詰通販専門店「mr. kanso」のホームページ(https://www.cbshop.jp/)などで販売されている。

電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」が2020年春、新型コロナウイルス感染拡大を受けて行った調査では、食料品をまとめ買いしない人は、緊急事態宣言発令前の25%から、発令後は9%に激減。長期保存食品はまとめ買いしても品質が落ちにくく、期限切れで廃棄される「食品ロス」削減にも役立つ。

災害時に役立つ食品のコンテストを行っている防災安全協会の事務局長、北村博さんは「長期保存食品はインターネットなどでも入手しやすくなっている。気軽に試し、気に入ったものは普段使いしながら災害時に備えるのが便利」と提案している。

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