地元の豊富な地下水に着目した
目を付けたのが、「水の都」と呼ばれるほど豊富にある地下水だった。災害時は停電となることも想定し、電力が不要な手押しポンプ式の井戸を採用した。非常時には地域住民にも井戸を開放する計画だ。
地域の防災学習にも
実際に井戸が必要となった災害は発生していないが、有事に備えて月1回の点検を続ける。地域の小中学校向けに、防災学習で水くみ体験なども実施している。
写真説明:肥後銀行が支店などに整備した防災井戸。停電でも使えるよう手押し式だ。
整備に携わった同行総務部担当者は「熊本地震では、飲料水に加えて生活用水が必要なこともよく分かった。井戸が防災に役立てば」と話している。
(読売新聞 2021年7月9日掲載)
<関連する記事はこちら>
停電、断水に役立つ8つのもの
無断転載禁止