災害時は指定の「寺社」避難所へ!耐震補強やトイレ・水利用で地域の安心

高知市が3寺社を指定避難所に

南海トラフ地震で避難所が不足する高知市で、市内の寺、神社では初めて弘法寺(北秦泉寺)、土佐厳島神社(同)、吸江(ぎゅうこう)寺(吸江)の3か所が指定避難所になった。寺や神社は日頃から住民となじみが深く、畳敷きの部屋もあり、東日本大震災(2011年)後、避難所としての協定を自治体と結ぶケースが増えている。

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耐震補強や訓練を実施してきた弘法大師ゆかりの古刹

高知市北部の住宅地にある真言宗弘法寺。弘法大師ゆかりの古刹(こさつ)で、境内に本堂、霊拝堂、信徒会館が並ぶ。2020年8月に市と結んだ協定では、災害時に3棟で計90人を受け入れる。寺から近く、三谷祥元住職が宮司を兼ねる土佐厳島神社も信徒会館に32人の収容が可能としている。

写真説明:真言宗弘法寺の本堂前で指定避難所について話す三谷祥元住職

東日本大震災でテレビに映った津波の衝撃的な映像。三谷住職は、「地震が人ごとでなくなった」と振り返る。それ以来、南海トラフ地震に備え、本堂を鉄柱とコンクリートで耐震補強。土佐厳島神社では炊きだしの訓練もしてきた。

「寺が存続するのも地域のおかげ。住民の心のよりどころとして力になりたい」

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