震災遺構で元中学校教諭が伝える「見て理解して命を守る行動に」

宮城・山元町 旧中浜小学校の語り部ガイド 高橋健一さん

宮城県山元町の震災遺構・旧中浜小学校で、被災当時の状況などを説明する語り部ガイドをしています。震災では高さ約10mの津波が押し寄せ、2階の天井近くまで浸水しました。児童や教職員ら90人は屋上に逃げて無事でした。

写真説明:津波を受け、床がめくれあがった旧中浜小学校の体育館(宮城県山元町で、2011年3月27日撮影)

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震災当時のこと

震災当時、私は同町立山下中学校で教員をしていました。当日は午前中に卒業式を終え、職員会議が始まったところで震災が発生しました。大きな揺れが長く続きました。机の上のパソコンや本が床に落ち、棚が倒れないよう押さえつつ、身の安全を確保しました。

山下中は避難所となり、その運営にかかわった経験などから、災害を正しく知り防災に役立ててもらおうと語り部を始めました。中浜小では、見学者が被災した校舎を見て、震災と津波がどのような災害だったかを理解してもらうことを心がけています。そこから得た知識を生かし、それぞれの立場でどんな防災対策をすればいいか考えてもらうために続けています。

写真説明:津波で被災した旧中浜小学校の様子(宮城県山元町で、2011年3月27日撮影)

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