自宅は?職場は?東京の液状化にかかわる「泥層」はここにある

説明:産総研地質調査総合センター提供

東京都区部と千葉県北部の地質地盤図を産総研が公開

約2万年前、東京23区東部には深い谷が広がっていた――。そんな様子がわかる3次元の地質地盤図を、産業技術総合研究所が作った。

都心部を中心に5万か所のボーリング調査データを解析して、立体画像にした。足立区から葛飾区、江東区にかけての地下に、大きな弧を描くように最大深さ約80mの谷の存在が確認された。谷は現在、厚い泥層で埋まっているという。

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泥層で埋まる谷とは

谷は、海面が今より100m以上低かった約2万年前の氷河期に、川に削られて形成されたとみられる。その後の海面上昇で、海に沈んだ谷に周囲から軟らかい泥が流れ込んで埋まり、再び陸地になったと考えられる。

説明:東京23区東部の3次元地質地盤図。足立区から江東区にかけて深い谷(青い部分)があることがわかる(産総研地質調査総合センター提供)

東部地域に泥層が広がっていることは知られていたが、谷を埋めるように分布していることを詳細に示したのは初めてという。

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