台風の接近時は車を高台へ!トラッキング火災や浸水防ごう

被害を防ぐためにできること

被害を防ぐには、台風が到来する前に、沿岸部の低地にある車を高台へ移動しておくことが大切だ。

車が浸水してしまったら、エンジンをかけるのは危険なので、避けよう。車の販売店やロードサービスへ連絡し、処置を依頼するようにしたい。

◆車が浸水してしまったら

道路が冠水していた場合

自動車は水深が深い場所でも走れるようには設計されていない。高潮や豪雨で冠水している道路を走ると、エンジンが停止して再始動できなくなったり、電気で開閉する窓やドアが動かなくなったりする危険がある。

高速道路や鉄道線路の下をくぐり抜けるため掘り下げられている道路(アンダーパス)では車の水没で運転者が死亡する事例も起きている。水が深くたまっている場所には進入しないのが原則だ。

冠水した道路で止まってしまった場合

冠水した所で車が止まってしまったら、早めに車外へ脱出する必要がある。水がドアにかかる深さに達すると、水圧でドアを中から開けるのが困難になってしまう。

◆冠水した車から脱出するには(1)

(国土交通省、日本自動車工業会などの資料を基に作成)

ドアも窓も開かない場合は窓を割って逃げる必要がある。緊急脱出用のハンマーを購入して、備え付けておきたい。

◆冠水した車から脱出するには(2)

(国土交通省、日本自動車工業会などの資料を基に作成)

緊急時にはシートベルトが外せなくなってしまう恐れもあるので、シートベルトを切断できるカッター付きのハンマーを選ぶとよい。

(読売新聞 2021年8月26日掲載 「減災」 編集委員・川西勝)

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