家の火災警報器そろそろ交換?音チェックなど点検ポイント

2011に完全義務化されて10年

住宅用火災警報器の設置が2011年に完全義務化されてから10年。総務省消防庁によると交換の目安は10年で、経年劣化などで作動しない恐れもあるという。

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設置状況

横浜市の会社員(47)は7月、木造2階建ての自宅の火災警報器を交換した。義務化に伴って寝室や台所など計4か所に設置してから約10年。電池交換はしてきたが、「安全のため」と一新した。

煙などを感知して音声で警告する火災警報器は、2004年の消防法改正で、新築では2006年から、既存住宅でも2011年6月までに寝室などへの設置が義務化された。総務省消防庁によると、2020年の設置率は82・6%。設置済み住宅での火災の死者数や損害額は未設置のほぼ半分だという。

メンテナンスの注意点

注意したいのは10年が目安とされている使用期間。日本火災報知機工業会の担当者は「10年も使えば部品の劣化に伴う故障の可能性も高まる」と話す。全国の消防が2020年実施した調査では、電池切れや故障が約2%確認されており、「定期点検と交換が大切」と呼びかける。

写真説明:点検交換のためのチェックシート(部分)。日本火災報知機工業会のサイトからダウンロードできる

点検時は、正常に音が鳴るか確認する。音が鳴っても、設置後10年を過ぎていれば交換の目安。本体裏面などに記載されている製造年月も確認しよう。ほこりや油汚れは、火災を感知しにくくなる原因になるため、拭き取りたい。

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