漂着軽石は消滅まで「数年」の見通し!海底火山噴火後の影響

写真説明:漂着して10cmほどの層になっていた軽石(2021年11月11日、沖縄県恩納村で)

噴出量は最大東京ドーム400杯分

小笠原諸島付近の海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」が2021年8月の噴火で噴出した軽石は沖縄や伊豆諸島に漂着し、東海・関東への影響拡大も懸念されている。専門家によると戦後最大規模の噴火で、噴出量は多くて約5億㎥(東京ドーム約400杯分)と推定され、自然消滅まで数年かかる見通しだ。

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海底火山「福富岡ノ場」の状況

福徳岡ノ場周辺では、火山活動の証拠である海水の変色が2021年12月中旬まで続いている。火山からわき出る熱水に含まれる金属イオンが海水と反応して変色しているといい、東京工業大学の野上健治教授(火山学)は「約4か月噴火しておらず収束しつつあるようにも見えるが、巨大噴火が再び起きるリスクはある」と話す。

写真説明:噴煙を上げる「福徳岡ノ場」(2021年8月15日)=海上保安庁提供

福徳岡ノ場は以前から軽石の噴出が多い活発な海底火山として知られており、今回を除いて明治以降に少なくとも7回噴火し、5回で軽石が確認されている。

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