津波死者19.9万!日本海溝・千島海溝地震の被害想定でとるべき避難行動

死者数を8割減とするための対策

最悪想定の「冬の深夜」

同会議の作業部会は今回、「冬の深夜」「冬の夕方」「夏の昼」の3パターンに分け、住民の在宅率や積雪で逃げにくくなる避難行動などを考慮して被害を計算。いずれの地震も就寝中で避難準備に時間を要する「冬の深夜」に発生した場合、死者数が最大となった。

ハード・ソフト両面で求められる手立て

作業部会は今回、防寒着を着込む時間を含めて地震発生から12分以内に全ての住民が避難し始め、なおかつ津波避難タワー・ビルが活用されるなどした場合、死者数を8割減らせると試算した。東日本大震災の被災地では防潮堤が整備されたが、二つの地震を含む極めてまれな巨大地震による最大級の津波については、ソフト・ハード両面の対策で人命を守る方針だ。

写真説明:津波避難タワーの例(青森県八戸市で)

内閣府の担当者は「徒歩での避難が大前提だが、実情に応じて車での避難も検討するなど地域で対策に取り組む必要がある」と話す。

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