想定からわかる命を落とさないための避難行動
被害想定は、地震発生直後の住民の行動を「すぐに避難する」、いったん家に戻るなどして「避難するが、すぐには避難しない」、「ぎりぎりで避難する、あるいは避難しない」の3パターンに分類した。
19万9000人が犠牲になるのは「すぐに避難する」が20%にとどまるケースだ。
◆避難行動パターンと死者数の想定
(政府の資料を基に作成。日本海溝型で「冬の深夜」の場合)
※1は、津波避難ビル・タワーの整備なども考慮 ※2は、避難呼びかけの効果も考慮
地震発生から津波到達まで5分程度の地域もあり、京都大防災研究所の矢守克也教授(防災心理学)は、「自治体は地域ごとに避難方法を具体的に考える必要がある。何より一人一人が油断せずに『揺れたら逃げる』ことを徹底する意識を持ってほしい」と話している。
(読売新聞 2021年12月22日掲載)
<関連する記事はこちら>
津波で逃げるには避難場所の事前把握が重要
無断転載禁止