劇場で大地震に遭遇したら!(後編)身を守るための対策編

チェック3・火災が起きた時に避難できるか?

ただ、火災となると話は別だ。震災以降、各地の劇場・ホールでは避難方法や経路などを確認するため、観客を入れて避難を体験させる公演も行われている。同劇場でも「避難体験付き公演」をこれまでに計4回、実施した。

「当初、観客は入ってきた出入り口を目指して動くだろうと想定していたが、実際には、前にいる人についていく傾向が強いことがわかった」と桑原支配人。その知見を踏まえ、同劇場は案内係がケミカルライト(棒状のライト)を持って振り、自ら非常口に向けて先導して歩くことで、「人流を作る避難態勢」を整えたという。

チェック4・待機する事態になったら?

同劇場のすぐ近くには、京王新線の初台駅があるが、電車が不通になった時に備え、3日分の非常食と水を備蓄している。停電になったら非常用電源が作動する。とはいえ、非常食、水、電源には限りがある。

桑原支配人は「劇場に来られる時には水分、空腹を紛らせるもの、モバイルバッテリーを携帯されてはどうでしょうか」と提案している。

観劇時に携帯していると安心なもの

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