写真説明:最大波の時刻で針が止まった「忘れじの時計」
東日本大震災の津波は千葉県北東部を何度も襲った
午後5時26分で止まった時計は「忘れじの時計」と名づけられている。2011年3月の巨大津波で、千葉県北東部の旭市に最大波が押し寄せた時刻だ。地震発生から2時間40分が過ぎていた。津波は何度も、時間がたっても大きくなって襲ってくる。展示からは、教訓を忘れず、次代へ伝えようとする強い意志を感じる。
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第1波は地震発生の1時間後だった
東日本大震災で旭市は死者14人(関連死含む)、行方不明者2人という県内最大の人的被害が出た。地震1時間後の第1波、続く第2波で終息を願った頃、最も高い7・6mの第3波が襲来した。避難先から帰宅していた人もいた。
「一瞬の油断をつくように、海はごう音とともに盛りあがり、まちを飲込んだ」。写真パネル(=写真)はこう振り返る。
車や建物が流されていく道路を撮影した映像には、「ここまでは予想がつかなかった」という住民の声が残る。
写真説明:住民らの体験談
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