年800万超の110番!必要時に正しく使うためのポイント

仕組みと歴史をおさえておこう

警察には年間約800万件超の緊急通報が寄せられる。国民の15人に1人が電話した計算だ。できればかけたくないが、いざとなれば頼るかもしれないこの番号。意外と知らない仕組みや歴史をひもとく。

こちらの記事もおすすめ!→災害時はレベル4「避難指示」までに必ず避難する!

GHQの提案で始まったが、番号は各地でバラバラだった

110番は終戦後の混乱を乗り越えようとして生じた「産物」だ。警視庁史によると、住民から被害申告を受けた派出所が警察署に連絡しようとしても電話回線が十分整っておらず、迅速に対応できないことが多かったという。そこで連合国軍総司令部(GHQ)が緊急通報用の専用番号の設置を提案。1948年に全国の主要都市で始まった。

番号は各地でバラバラだった。東京は「110」だが、大阪、京都は「1110」、名古屋は「118」。利用者が番号を間違えるトラブルが起き、1960年までに「110」に統一された。

110番になった理由は

「110」になった理由には当時の「黒電話」が影響しているようだ。ダイヤルを回して通話する仕組みなので、早くつながるよう、回す距離が一番短い「1」を2回続け、最後は回し間違わないよう一番離れた「0」にしたとの説がある。海外に目を転じると、中国やドイツも同じ「110」で、アメリカは「911」。3桁の国が多いが、2桁や5桁の国もある。

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS