南海トラフ地震時の津波避難先は民間ビルも!事前の想定が大切

揺れから身を守るためのポイント

南海トラフ地震では、地震の揺れから身を守ることも大切だ。四国や和歌山などでは震度5強~7の揺れが起き、家屋の倒壊や倒れた家具の下敷きになって最大約8万2000人が死亡すると想定される。

住宅の安全性は耐震診断で

住宅の安全性を調べるのが耐震診断だ。主に1981年以前の旧耐震基準で造られた木造住宅を対象に、建築士などの有資格者が実施する。

◆早く逃げるためには家の対策も大事

住宅の構造を調べて問題があれば、柱と柱の間に金属製の筋交いを入れるなどの補強工事をする。

◆耐震補強

国土交通省によると、2018年の全国の住宅の耐震化率は約87%(推計値)。2030年までに全国の耐震化をおおむね終えるよう目指している。

L字型金具で固定する

家具の固定も必要になる。タンスなどはL字形金具などで動かないよう固定するのが望ましい。

◆家具の固定

家具の配置もポイントだ。出入り口付近で重い家具が倒れれば、動かせずに避難できなくなる。就寝する場所の近くには、背の高い棚など倒れる可能性のあるものを置かないようにしたい。

(読売新聞 2022年2月28日掲載「減災」 科学医療部・長尾尚実)

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