災害時のペット(後編)日頃から備えておきたいこと

自宅の安全対策

熊本市の獣医師、徳田竜之介さんは室内で飼う場合、窓にガラス飛散防止フィルムを貼ることや、安全な場所にケージなどを置くことをすすめる。ケージに慣れさせるため、日頃からケージ内でおやつを食べさせるなど工夫する。

災害時のパニック対応

徳田さんは「災害でパニックを起こした犬や猫が、割れた窓から外に逃げるおそれもある」と注意する。逃走に備え、名前や飼い主の連絡先を書いたネームタグをつけ、動物病院でマイクロチップを装着しておきたい。避難時には、ペットをくるんで抱くスリングや、ペット用のバギーも役に立つ。

・ハーネスやリードは、避難時は猫にもつけておきたい
・スリング(だっこひも)は、両手を自由に使いながら避難しやすい
・いずれも普段の生活から慣れさせておくとよい

猫への対策として、おびえたり、暴れたりしたら、洗濯ネットをかぶせて落ち着かせるのもいい。普段からトイレは室内を基本とし、脱走を防止するためにつけるハーネスやリードにも慣らしておく。

犬には不必要にほえたり、かみついたりしないように訓練もしておく。マナーベルト(おむつ)にも慣れておくといい。

(読売新聞 2022年4月13日掲載 「防災ニッポン 災害時のペット」 生活部・林理恵)

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