夜中の震度6強で津波警戒!3.11経験者がとった迅速避難

宮城県石巻市の男性の場合

宮城県石巻市の佐藤三男さんは、寝室に大きめの防災リュックを置いてある。就寝中に揺れに襲われても慌てないためだ。

写真説明:防災リュック(手前)を寝室に置いている佐藤さん(宮城県石巻市で)

リュックに何を入れているのか

中身は通帳、印鑑、携帯電話の充電器、数日分の下着。避難所で足が冷えないようスリッパも入っている。
車のガソリンが少しでも減れば、すぐ満タンに。枕元には翌日の着替えを用意して眠りにつく。どれも震災以来欠かしたことのない習慣だ。

東日本大震災の時は慌てて避難した

自宅は海から約700m。2011年の震災時は外出先から自宅に戻り、長靴を探しているところに高さ2mの津波が押し寄せた。慌てて避難し、間一髪だった。

今回は近年にない強い揺れだったが、落ち着いてリュックを手に取った。渋滞に巻き込まれることなく、内陸寄りの友人宅に着いた。「最近は様々な災害が続いている。震災を機に逃げるルールを作っておいてよかった」と振り返った。

(読売新聞 2022年3月27日掲載 東北総局気仙沼通信部・長谷川三四郎、石巻支局・後藤陵平)

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