地震で在宅避難!困らないための備えと心構えは?

加熱調理する際は、材料を入れてポリ袋の口を結び、水を入れた鍋で袋ごと煮る。ポリ袋は、「湯せん可」などと書かれた高密度ポリエチレン製を選ぶ。0・025ミリ以上の厚手のものを使うか、2枚重ねにすれば、より安心だ。

写真説明:ポリ袋の厚さなどは表示で確認する=画像は一部修整しています

メリットは、鍋の水が汚れず、次の調理に再利用できる点。同じ鍋でご飯の袋やおかずの袋などを一緒に煮れば、カセットコンロなどのガスの節約にもなる。袋ごと皿に盛れば、洗い物も減らせる。

材料を切る際に、包丁の代わりにキッチンばさみを使うと、まな板を洗う必要もない。

東京ガスは、ポリ袋を使ったレシピを、ホームページで公開。広報部の池永美幸さんは「今ある食材でどう作れるか、災害が起きる前にぜひ試し、実際に味わってほしい」と勧める。

東京ガスに、ポリ袋を使ったご飯とおかず3品の作り方を教わった。

写真説明:ポリ袋で調理した4品。マーボー高野豆腐をご飯にかければ、マーボー高野豆腐丼(手前)になる。コーンのチーズオムレツ(左奥)やピーマンのナメタケあえが彩りを添える

<加熱調理>

袋に材料を入れて空気を抜きながらねじり上げ、口を結ぶ。水を3分の1ほど入れた鍋で蓋をして袋ごと煮る。鍋底には皿を敷き、鍋の側面にも触れないようにする。

■ご飯

【材料】米1合、水200cc

【作り方】ポリ袋に米と水を入れる(=写真)

 

袋の空気を抜きながらねじり上げ、口を結ぶ(=写真)。

鍋に袋を入れて沸騰したら中火に。20分煮たら火を止め、10分蒸らす。

 

■マーボー高野豆腐
【材料=3人分】一口高野豆腐(小)18個、水200cc、レトルトマーボー豆腐のもと1袋(3人分用)
【作り方】鍋に袋を入れて沸騰したら中火にし、15分加熱する。

写真説明:ご飯の袋とマーボー高野豆腐の袋を一緒に煮る

 

■コーンのチーズオムレツ
【材料=1人分】卵2個、タマネギ(みじん切り)、ホールコーン(缶)、粉チーズ各大さじ2杯、ホールコーンの缶汁大さじ1杯、オリーブ油小さじ2杯、塩、コショウ各少々
【作り方】袋に卵を割り入れ(=写真)、外からよくもんでほぐす。

残りの材料を入れ、もむように混ぜる。鍋に入れて沸騰したら中火にし、7分加熱する。

 

<加熱しない料理>
■ピーマンのナメタケあえ
【材料=2人分】ピーマン3個、ナメタケ(瓶詰)大さじ2杯、煎り白ゴマ大さじ1杯
【作り方】ピーマンのヘタをキッチンばさみで切り落とし、種を取って縦半分に切る。食べやすい大きさに切りながら袋に入れる(=写真)。

その他の材料を入れ、外から混ぜる。

(読売新聞 2020年9月13日掲載 「防災ニッポン 地震・在宅避難」 生活部・崎長敬志、福島憲佑、梶彩夏、生活教育部・児玉圭太が担当しました)

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