備蓄はどれくらい必要?1週間を乗り越えるためには

写真説明:備蓄方法もさまざま。防災アドバイザー・高荷智也さんは「宅内仕送り箱」というやり方を実践・提案している(高荷さん提供)

災害に備え、1週間分以上の食料や飲料水を備蓄する人は、4分の1程度――。住友生命保険が2019年12月、全国の20~60代の1000人に実施したインターネット調査で、こんな結果が出た。

大規模な風水害で住宅が孤立した場合などに備え、国の防災基本計画は1週間分の備蓄を推奨している。だが、進んでいないのが実情だ。

「備蓄というと、長期保存できる専用食品を思い浮かべがち。買いそろえるのが大変で、進まない原因になっている」。防災備蓄収納プランナー協会(東京)の代表理事、長柴美恵さんは指摘する。勧めるのが、ローリングストック(回転備蓄)だ。

ローリングストック(1週間分)の一例

※農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」などを基に作成

普段から口にし、保存が利く食料を多めに買い、賞味期限が近いものから食べて、その分を買い足すことで備蓄を保つ。食べ慣れているため、災害時も喉を通りやすい。

農水省のストックガイドを見ながら

回転備蓄でそろえるべき食料は何か。参考になるのが、農林水産省がホームページで公開する「災害時に備えた食品ストックガイド」。水(1人1日3L)やレトルトご飯、乾麺、缶詰、レトルト食品、菓子類などを挙げる。停電に備えたカセットコンロも紹介。高齢者や乳幼児を考慮したガイドもある。

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