安全・安心な都市づくり、原動力は社員の想い【森ビル】

六本木ヒルズや表参道ヒルズ、虎ノ門ヒルズなど、長年にわたり、東京の大規模都市再開発を推進してきた森ビル。同社は、人々のあらゆる活動の舞台である都市を安全・安心なものにするため、“逃げ出す街から、逃げ込める街へ”をコンセプトに、さまざまな取り組みを実施してきた。

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「逃げ込める街」をコンセプトにした六本木ヒルズ

都市基盤の整備をはじめ、ハード・ソフトの両面で多岐にわたる取り組みを可能にしてきたのが、デベロッパーとして培ってきた高度な技術と専門知識はもちろん、よりよい都市の未来を目指して自ら考え行動する、森ビルの多様な社員の存在だ。

その内の一人、デジタル技術を活用し、都市防災に関わってきた都市開発本部の矢部俊男氏に、安全・安心な都市づくりにかける想いや最新の取り組みについて聞いた。

“逃げ込める街”をつくる想いとデジタル技術

都市づくりにおける防災の重要性が私自身のなかで高まったのは、阪神・淡路大震災がきっかけでした。当時は30代で、「アーク都市塾」(現「アカデミーヒルズ」)で都市計画について学んでいました。震災発生から間もなくして、仕事で被災地に入る機会があり、人口密集地帯で大きな地震が起きるとどうなるのかを目の当たりにしました。

防災は、芸術や文化、環境、医療など、都市計画におけるさまざまな要素の中のひとつですが、私としてはそのときから、防災を都市づくりにおいて最も重要な基盤と捉えています。

そもそも、子どものころから超高層ビルと防災の両方に関心があったんです。小学校6年生のときには津波をテーマに自由研究をしましたし、大手ゼネコンに勤務していた父の影響で見た霞が関ビル建設を題材とした映画『超高層のあけぼの』や、1980年代のアニメで描かれた近未来の街の風景に、大いに感化されていましたから。

森ビルは、2003年に竣工した六本木ヒルズなど大規模な都市再開発を通じて東京の発展に寄与してきましたが、その土台となっているのが阪神・淡路大震災を機に強化してきたさまざまな防災の技術です。超高層建物の免震・耐震技術はもちろん、“逃げ込める街”として必要なハード・ソフト両面のクオリティは、年々アップデートしています。その中で私が携わっているのが、デジタル技術を活用した安全・安心の取り組みです。これまでに都市のデジタルツイン技術を用いた避難訓練シミュレーションや、VR技術を活用した火災時の初動訓練シミュレーターなどを開発してきました。そして今回新たに開発したのが、土地建物格付けシステムです。

独自開発した新システムで建物を“健康診断”

現在、建物の安全性評価の基準になっているのが、1981年に施行された新耐震基準です。施行から約40年が経過するなか、償却期間の50年経過を見据えて、同基準を満たす建物について建て替えの要否が検討され始めています。

しかし、築年数が経過したからといって本当に建て替えが必要か否かは、立地や建物個々の性能によって異なるはずです。そこで、地盤と建物の揺れ性能を分析、格付けするシステムを開発しました。

土地建物格付けシステムの全体像

土地建物格付けシステムは、国立研究開発法人建築研究所の委託事業「革新的社会資本整備研究開発推進事業(BRAIN)」の一環として、森ビルが独自に開発。地盤と建物に設置したセンサを通じて揺れの観測データを収集し、独自のアルゴリズムによって解析。建物ごとの揺れ性能を相対比較して、格付け(ランキング化)する。

これまで、地盤と建物の揺れのデータは、別物として存在していて、総合的な判断がしづらくなっていました。地盤の強い地域だから建物も安全かというとそうではなく、また地盤が揺れやすいから建物も危険だ、というわけでもありません。

個々の建物に対してその地盤も含めて“健康診断”を実施して、しかもその結果を数値で見える化することができれば、築年数を経ていても建て替えが不要な建物は継続して使用できます。必要な耐震補強だけを施す検討もできるでしょう。

このシステムによって、ストック型社会の実現や、建て替えに伴い発生する環境負荷の低減に貢献することもできます。

データの蓄積には、震度2や3といった、これまでは被害が発生しない限り役立てられてこなかった規模の地震のデータも活用されます。このシステムは森ビルだけでなく、民間の土地建物を所有管理する事業者にも使用いただけるように開発を進めています。あと5年もすれば、データの蓄積や、さまざまな建物へのセンサ設置の普及が進み、より安全・安心な都市づくりに大きく貢献できると考えています。

都市づくりの原動は、社員の行動力

システムのセンサ開発を依頼したのは、長野県茅野エリアにある企業です。私事ではありますが、20数年前に茅野市にセカンドハウスを構えました。そのご縁がきっかけで、現在は森ビルでの仕事を通じて、茅野市の地方創生にも従事しています。

デベロッパーの仕事は、新たな価値を創造することにあります。総合デベロッパーだからこそ持ち得る知見やネットワークと、地方の技術を掛け合わせることで、今回のシステム開発のように新たな価値を生み出し、双方にとってウィン-ウィンな取り組みもつくることができます。

新たな価値を提案するには、常にビジネスやアイデアの種を探し続ける姿勢が必要です。私自身、物事の探求が好きで、窓を見れば窓を起点に環境をより快適にする仕組みができないか、柱を見れば安全・安心のために新しいことができないかと、いつも考え続けています。

アイデアは常に山のようにあふれていて、それは私に限ったことではありません。森ビルには、既成概念にとらわれず積極的に行動を起こす社員が大勢います。チャレンジを推奨する社風があり、それができる環境があるんです。これからも森ビルは、安全・安心な都市づくりのために、さまざまな取り組みを提案し、都市の新しい価値を創造していきます。

社員一人ひとりが都市の未来を考える森ビル

「防災は都市づくりの基盤である」と、矢部氏は力を込める。最先端技術を活用した都市情報の統合により可視化を実現した土地建物格付けシステムをはじめ、都市開発・都市運営のための取り組みをますます推進しながら、森ビルの安全・安心な都市づくりはこれからも発展し続ける。

森ビルのnoteでは、社員の「都市の未来に対する想いやアイデア」を紹介している。都市づくりを通じて未来を切り拓く森ビル社員の声に、ぜひ注目し続けたい。

「森ビル公式note」https://note.mori.co.jp/

矢部俊男(やべとしお) 森ビル株式会社 都市開発本部 計画企画部 メディア企画部 部長。舗装・土木などの建設会社、建築コンサルタント会社などを経て、1998年森ビル入社。六本木ヒルズ開発時のプレゼンツールの企画、都市の未来の視覚化、東京のジオラマ制作などに加えて、防災DXや地方創生にも従事。

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